BD(ブルーレイディスク)とDVDの違いとは一体なに?BDの次に来るのはホログラム技術が使われたディスク!?
現在、動画などを録画するために良く使用されるDVDとBD(ブルーレイディスク)、一体どんなところに違いがあるのでしょうか?
DVDとBDは外から見ると全く同じ物にみえるので、違いが判らないという人も多いと思います。
なぜ、DVDが読み取れてBDディスクを読む取ることができない機器が存在しているのでしょうか?
○DVDとBDは両社とも光ディスク!
動画を視聴する際に使用されることの多いDVDとBDは、光ディスクと呼ばれる光の反射によって読み書きができる情報記憶媒体になります。
DVDは、第二世代光ディスクでBDは第三世代光ディスクであり、世代が違うので両者の性能差には違いがあります。
DVDでは大容量で約10GB(片面)しか記憶できないのに対して、BDでは約130GB(片面)の記憶をすることができます。
このように記憶容量に大きな違いが存在しているので内部的には違いがあるのです。
また、第一世代の光ディスクとして有名なのはCDになりますが、CDの記憶容量は700MBが一般的で1GBにも満たないことも多く、DVDのように動画を記録できるほど容量はありません。
光ディスクは世代によって記憶容量に違いが生じているのです。
○DVDとBDの最も大きな違いは光の違い!
DVDとBDの記憶容量が変わる要因としてあげられるのは、光の種類の違いになります。
DVDは赤色の光を使用しており、BDは青紫色の光を使用していることが知られています。
この光の色の違いによってディスク表面に当たる光の範囲に違いが出るので、BDの方が小さな光を当てることができます。
光が小さくなることで光ディスクに積み込める記憶量が多くなり、BDはDVDよりも同じ面積で約5倍の記憶ができるようになったのです。
DVDとBDは、構造的にほとんど同じなのですが、使用する光の違いでDVDが使用できた機器であってもBDは使用できないのです。
また、BDの光は使用できる最も小さな波長の光とされており、青紫色よりも小さな波長の光も存在しますが、紫外線なので使用したらディスクがすぐに壊れます。
だから次の世代は画期的な構造の変化が必要になるとされています。
○BDは4層構造で記憶できるので容量が増えた!
DVDとBDの違いは、光の違いが最も大きいですが、構造にも少し変化が出てきており、DVDは2層の記憶部分がありますが、BDでは4層の記憶部分を作ることが可能となっており、もっと記憶容量を増やすことに成功しています。
4層構造になることによって記憶できる面積がDVDの2倍になったため、面積当たりの記憶の増加も合わせて約10倍の記憶容量の増加が可能となりました。
しかしBDには問題点も存在し、表面の保護層と呼ばれる情報を守るための層がDVDよりも薄くなり、湿気や傷、指紋などに対抗する力が弱くなったとされています。
そのため、DVDよりもBDの方が壊れやすく、表面が傷つかないようにきちんとしプラスチックケースに入れる必要性があります。
CDやDVDに使用する不織布ケース(薄いペラペラのケース)は表面の傷つけてしまうことがありますので、BD対応の物できちんと管理することが大切です。
○次にくるのはホログラム技術を使った光ディスク?!
第四世代光ディスクは、ホログラム技術を使用したものになり、記憶容量は1TB(1000GB)に迫るものになると考えられます。
現在BDは、多層化(4層)することによって容量を増やすことに成功していますが、これ以上の多層化も光を変えることも難しいので、次はホログラム技術を使って平面的に記憶するのではなく立体的に記憶して容量を増やすとされています。
立体的にとらえるホログラム技術はBDのように何層も作ることは難しいでしょうが、一層で1TBの容量を保存することが可能になるとされており一つのディスクの容量が増える可能性があります。
ただ、今までの技術とは少し違う物になりますので、読み取り装置コストやディスクの製造コストの問題があります。
もし、第四世代光ディスクが一般販売されるとなればDVDが昔の物へとなってしまうかもしれませんね。