自賠責保険では補償が不十分?任意保険に加入しておいた方が良い理由!
2017/10/27
車やバイクを公道で走らせるためには、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)に加入しなくてはいけません。
もし、自賠責保険に加入・更新をしなかった場合には、1年以下の懲役か罰金50万円が課せられることになります。
また、無保険での運転は交通違反となり違反点数は6点であるため、今まで無事故無違反であったとしても、30日間の免許停止となってしまいます。
強制加入の自賠責保険ですが、被害者を救済するための保険であるため不十分であるとされています、自賠責保険に入っているからと安心せずに、任意保険を加入することをおすすめします。
〇自賠責保険の補償は対人のみです
自賠責保険で補償されるのは、対人補償のみであり、他人の物を壊してしまったり、自分が怪我をしてしまったり、自分の車やバイクが壊れてしまった際の補償はありません。
もし、事故を起こしてしまった他の補償を受けたいという場合には、任意保険に加入しておく必要性はあります。
また、対人補償はついていますが、上限が決められているので、限度額を超えた賠償金が必要になった場合には、加害者が不足分を負担しなくてはいけません。
怪我の治療費、休業による損害、慰謝料は最高で120万円であり、怪我による後遺症が残ってしまった場合には最高で3000万円、ただし、神経や精神、胸腹部の臓器に障害を残して、常時介護が必要な場合は最高で4000万円の補償となります。
相手が死亡してしまった場合には、死亡するまでの損害、休業による損失、慰謝料に最高で120万円、死亡による損害、慰謝料に最高で3000万円となります。
車やバイクに事故では、相手が大きな怪我となってしまうことが多いため、補償の上限を超える賠償金が必要になる場合が多いのです。
場合によっては数億円の賠償金が必要になることもあり、賠償金が払えないということもあります。
自賠責保険には対人補償しかありませんし、上限金額も決められていますので、任意保険にも加入しておくことをおすすめします。
〇自動車事故では自分も怪我することがあります
自動車事故を起こしてしまった場合には、相手側が怪我するだけではなく、自分も怪我をすることが多いです。
しかし、自賠責保険では自分が交通事故を起こして被った怪我の補償はありませんので、任意保険に加入していないければ、全額自分で負担しないといけません。
大きな怪我をしてしまった場合には、数十万円の治療費が必要となり、大きな後遺症が残ってしまった場合には、その後に介護費用などがかかってしまうこともあります。
また、自分の怪我が軽症で済んでいても、車が壊れた費用が掛かってしまいますので、自賠責保険では交通事故を起こした場合の負担は大きくなります。
さらに、自分は安全運転だから大丈夫だと思っていても、他の車からぶつけられてもらい事故になってしまうこともあります。
もらい事故の場合は、相手の方が過失割合が大きくなるため、基本的には相手から損害賠償金が払われることが多いです。
しかし、相手の車が高級車であった場合、事故による修理費が高くなるため、自分の損害賠償よりも相手の損害賠償が上回ってしまい、もらい事故なのに、損害賠償金を払うことになることがあります。
任意保険に加入しておけば、損害賠償が上回っても保険会社が支払ってくれるので、心配が少なくて済みます。
○車検の必要のないバイクは注意しましょう。
車や250CCを超えるバイクは車検が必要であり、車検の際に自賠責保険に加入しているのか確認されます。
しかし、250CC未満のバイクは車検を通す必要性がありませんので、自賠責保険の更新するのを忘れてしまうことがあります。
保険を購入しないで走っている場合には違反ですし、事故を起こしてしまった場合にも保険に加入していないので、相手を怪我させて場合の賠償金は自分で負担しないといけません。
また、任意保険には加入していたけど、自賠責保険に更新し忘れていて事故を起こした場合、自賠責保険の負担分の対人補償は支払ってもらえませんので、事故によっては大きな負担となります。
任意保険に加入することも大切ではありますが、自賠責保険を加入し忘れないことも大切になります。
250CC未満のバイクに乗っている人は、自賠責保険が切れていないか、またいつ自賠責保険が切れるのか確認しておきましょう。