日本の四大公害病は解決したのでしょうか?これからも起きる可能性がある公害病!
日本の四大公害病には、水俣病、第二水俣病(新潟水俣病)、イタイイタイ病、四日市ぜんそくがあります。
四大公害病は、工場や鉱山から排出された有害物質の影響で起きた病気で、公害病が原因で亡くなった人もいます。
新しい公害を発生させためにも、公害について考えてみましょう。
○四大公害病はどんな病気だったの?
多くの人が知っている、水俣病、第二水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくの症状は一体どんな症状だったのでしょうか?
水俣病・新潟水俣病
水俣病も新潟水俣病のどちらも、メルチ水銀が体内に入ることによって起きた公害病で、工場から川に流れたメチル水銀を摂取した魚を、人が食べて起きた病気です。
水俣病は、中枢神経に影響を与え、視野狭窄(視野が狭くなる)、聴覚障害、言語障害、手足が震えるなどの症状がでました。
重度の場合は、意識不明になり死に至る病気で、軽症でも頭痛、疲労感、耳鳴り、味覚障害などを発症しています。
現在でも、水俣病を患っている人はおり、視覚狭窄や、手の震えなどで苦しんでいる人がいます。
また、水俣病は世界でも「minamata」で通用する公害の病気で、非常に恐ろしい公害病として知られています。
水俣湾と阿賀野川の水質は改善されており、現在では漁も解禁されおり、安全だとされています。
イタイイタイ病
イタイイタイ病は、鉱山の排水に含まれたカドミウムが原因で起きた病気で、カドミウムが含まれた水飲んだり、カドミウムに汚染された野菜を食べたりすることによって起きた病気になります。
初期症状では、頻尿、多飲、喉のかわき、便秘などの症状ですが、症状が進行すると骨を脆くしてしまいます。
骨の軟化の症状が進行すると、くしゃみや腕を上げるだけで骨が折れることもあり、重度の患者は寝たきり生活になったようです。
また、名前の由来は骨が折れて、イタイイタイと叫ぶところからきているようです。
イタイイタイ病は、骨が弱い女性にかかりやすく、妊娠経験がある人ほどイタイイタイ病にかかったようです。
男性は骨が強いので、骨が軟化しにくかったようですが、男性のイタイイタイ病の患者がいなかったわけではありません。
骨が折れて、イタイイタイと言いながら死ぬとは、なんとも恐ろしい病気です。
四日市ぜんそく
四日市ぜんそくは、工場の排ガスである、二酸化硫黄、二酸化窒素が原因であるとされています。
工場から出る排ガスが、町に流れ吸い込むことによって、喘息や気管支炎、咽頭炎などの呼吸疾患を起こしました。
四日市ぜんそくの症状が酷くなると、呼吸ができなくなって亡くなる人もいたようです。
また、場合によっては、心臓発作や肺がんになってしまう人こともあったようです。
二度とこのような公害が起きないことが、望まれます。
○公害が起きないように規制が強くなっています
四大公害病が発生したこともあり、新しい公害を発生させないために、工場から排出される有害物質には、厳しい規制が行われいます。
規制の強化によって、新しい公害が発生する可能性は少なくなってきていますが、全く公害が発生しなくなったわけではありません。
現在でも、小さいな公害は起きており、原因不明のアレルギーなどで苦しんでいる人は多く存在しています。
また、PM2.5も公害の一種と考えて良く、PM2.5が原因で、喘息、気管支炎などの呼吸疾患の患者が増える可能性は十分にあります。
PM2.5が多く飛散している地域では、PM2.5を吸い込みすぎないようにマスクなどのつけて、しっかり対策を行うことをおすすめします。
また、原発事故で発生した、放射線廃棄物も公害の一つと考えても良く、放射線の影響でがんの発生件数が多くなる可能性が指摘されています。
新しい公害を発生させないためには、しっかりと汚染物質を管理して、公害を発生させないようする必要性があります。
技術の発展で公害病は少なくなってきていますが、公害病に苦しんでいる人はまだ多くします。
私たちの周りには、公害が未だに残っていることを覚えておきましょう。