思い込みから体調が悪くなることがある?プラシーボ効果の逆のノーシーボ効果を知りましょう!
皆さんはプラシーボ効果(プラセボ効果)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
プラシーボ効果とは、薬でない物を薬だと思い込むことによって、症状の改善がみられることをいい、何の効果も無い錠剤を頭痛薬として飲ませ、頭痛が和らげば、プラシーボ効果だということになります。
このプラシーボ効果は、薬を服用する上で語られることが多いですが、逆に効果のない薬を悪い効果があると偽って服用させることで、体調が悪化することがあり、マイナスの効果を表すものをノーシーボ効果といいます。
体調が悪いと感じているのは、もしかすると思い込みによるところがあるかもしれないということなのです。
○副作用に胃痛があると伝えると胃痛を起こすことがある。
偽薬を飲んで体調が良くなるように、偽薬を飲んで体調が悪くなることもあります。
副作用が無い物を飲ませ、胃の痛みの副作用が良く出ると患者に伝ええると、患者は胃の痛みが出るものだと勘違いして、胃が痛いように感じることがあります。
実際は、薬には胃に痛みを出す副作用はありませんから、患者の思い込みでしかないが、思い込みによって症状がでるのですね。
また、実際に薬に副作用が存在する場合に、副作用を知らなければ副作用があまり強く出ないが、副作用を知ることで、副作用が発生する人数が増える場合もありまます。
さらに、10時間効く痛み止めがあったとして、5時間後に「そろそろ痛み止めが切れますよ」と伝えれば患者は痛み止めが効いているはずなのに、痛みを感じ始めることがあります。
このように、思い込みによって、良くない効果が出ることをノーシーボ効果(ノセボ効果)といいます。
○肩こりになるのは日本人だけといわれている
日本人の多くは肩こりに悩まされていますが、海外では肩こりに悩んでいる人はほとんどいないといわれています。
海外に肩こりがいない理由の一つは、海外の人が肩こりという言葉を知らないためといわれているのです。
嘘かと思うかもしれませんが、日本人に発症する肩こりは、肩こりという言葉知っていることで起こる病気だともいわれています。
つまり、肩こりは肩が張ると痛くなるという日本人の思いから発症している病気で、気にしなければ気づきもしないのが肩こりなのです。
そのことを考えると肩こりは、ノーシーボ効果に近い物だと思います。
実際、日本人で肩こりを発症している人は多くいますが、病院に行かずに生活していける人は多くおり、病気というほどでもない症状です。
私の親は酷い肩こりに悩まされているが、私は肩こりを気にしないからか全く肩こりを感じたことはありません。
本当に肩こりではないから感じていない可能性もありますが、肩こりを気にしない性格が影響しているのではないかと思っています。
肩こりという病気を知らなければ、肩こりはただの老化現象で済まされているかもしれませんね。
肩こりは思い込みによって、病気を作っている良い例といえるでしょう。
ちなみに、海外の人が日本に来て肩こりのことを知ると、肩こりになるという話もあるようです。
○ネガティブな思いが病気を発症させている?
ノーシーボ効果や肩こりはネガティブな考えた方から生まれた物であり、悪い方に考えることによって発生しています。
ネガティブもポジティブも病気には関係ないように思えるかもしれませんが、ポジティブな考え方ができる人は、プラシーボ効果の影響を受けやすく、通常の薬以上に効果が出る可能性があります。
対して、ネガティブな考え方をする人は、薬の効果を減少させて、薬の副作用が発現しやすくなります。
また、ネガティブな考え方を持っている人は、心気症にかかる可能性もあります。
心気症とは、病気にかかっていると思い込む病気のことで、体にストレスがかかり、医者の話しを聞かずにいろいろな病院に回ってしまう病気です。
心気症は実際には、体の病気にかかってはいませんので、検査しても何もでませんが、患者の思い込みによるストレスが原因になります。
心気症になると、最悪の場合はストレスなどにより、胃潰瘍を発症してしまうこともあります。
ストレスが原因で病気になってしまったりすることもありますので、あまりネガティブな考えた方をするのは良くありません。
いきなり、ポジティブに考えろといわれても無理だと思いますので、徐々にネガティブな考え方を出来るように心がけましょう。
人の思いは、考え方によって良い方にも悪い方にもなります。
悪い方に考えると悪くなるので、良い方に考えて体への影響を減少させましょう。