「食後に横になると牛になる」といわれるけど、食後は横になった方が体に取ってはよいかも?!
ご飯を食べた後に、横になってゴロゴロしていると「牛になる」と言われることがあるのではないでしょうか?
牛になると言われるのは、運動が不足して太るためや行儀の悪さによって言われるものです。
私も食後に休憩していると牛になるとよと何度か言われたことがありますが、食後はあまり動かない方が体に取って良いといわれています。
そして横になる方によっても、体の影響も変わりますので、食後は正しく横になりましょう。
☆食事をすることで胃が活動し始める
私たちがご飯を食べると、胃は胃液を出してご飯の消化を始め、一所懸命働き始めます。
この時に、血液が胃に集中し活動を助けるのですが、私たちが動き始めると他の場所にも血液を送る必要が出てくるため、血液の集まりが悪くなります。
そのため、食後はあまり動かない方が、血液が胃に集まって消化を助けてくれるのです。
また、消化中に体を動かすことで、嘔吐中枢が刺激されて、吐いてしまうこともありますので、動かずに安静して消化を促すのが最も消化を助けているのです。
食後のお腹が膨れている1時間~2時間は激しい運動を避けて、消化にエネルギーを使うことをおすすめします。
食事の量や胃の調子によっても、消化の速度は大幅に変わってきますので、胃に食事が残っており、運動が辛いと感じる人は、運動を控えるようにしましょう。
☆食後はどんな姿勢で過ごすのが良いの?
食後に動かずに、ゆっくりするのが良いですが、どんな姿勢をとったらいいのかわからない人も多いでしょう。
姿勢によって変わるメリットとデメリットを考えてみましょう!
○右半身を下にして横になるメリット・デメリット
一般的に食後に横になる場合は、右半身を下にして眠るのが推奨されています。
これは、胃の構造的に右半身を下にした方が小腸に向けて流れやすく、消化不良を起こしにくくなるためです。
横になりたくて、素早い消化を促したい人は右半身を下にして横になるのが効果的とされています。
ただし、右半身を下にすると小腸に向けて流れやすいですが、喉に向けて逆流する可能性もあります。
逆流性食道炎を患っている場合や逆流性食道炎を気にしている人は、右半身を下にして眠ってはいけません。
○左半身を下にすると逆流性食道炎になりにくい。
胃は左側に含んでおり、左半身を下にすると胃に食べ物が溜まってしまい、消化が通常よりも遅れてしまいます。
しかし、左半身を下にするとことで、食べ物が墳門(胃が食道とつながっている部分)に接触することが少なく、逆流の可能性が減るとされています。
また、食べ過ぎによって、逆流しても右半身を下にした場合よりは逆流する量が少なくて済みます。
左半身を下にする場合は、逆流性食道炎が気になる人や胃の形が右半身を下にして眠るのが適さない人です。
胃の形状は人それぞれ違いがありますので、医者に判断してもらうしかわかりません。
右半身を下にした場合に違和感を、感じるようであれば、左半身を下にすると良いでしょう。
ただし、左半身を下にすると消化が遅くなってしまうことがありますので、運動をする予定がある人などは注意しましょう。
○座って机に伏せて休むのが良い?
逆流性食道炎の心配や消化不良のどちらも心配なら、机に伏せて寝るのが良いといわれています。
食べ物が左や右に偏らずに、そのまま下に流れていくので、逆流もしにくく、消化不良も起こしにくいとされています。
机が高さによっても逆流性食道炎の起こしにくさが変わり、胃酸が逆流しそうなら、机を少し高めにして、胃の向きを変える必要性があります。
どちらの症状にも対応できるのですが、猫背になる可能性もありますので、睡眠姿勢に関しては十分に注意するようにしましょう。
猫背も予防した人は、背筋を伸ばして瞑想しておけば、胃の向きが正常なので良いでしょう。
きちんとリラックスして瞑想するのが、体にとっても最も良い姿勢なのかもしれません。
それも面倒だという人は、デッキチェアを購入して、眠ると良いでしょう。デッキチェアなら、眠りやすいですし、姿勢もわるすきないのでお勧めです。
食後の姿勢は、意外と大切だということを理解していただけたでしょうか?