皆が住みやすい社会にするために簡単な手話を覚えた方が良い?!日本には6万人もの人が手話でコミュニケーションをとっている!
人間が生活する上で必ず必要となってくるコミュニケーションですが、聴覚障がい者にとって非常に難しい問題になっています。
私たちのコミュニケーションは、ほとんど音声によるもので、音声が聞き取れない人では他の方法でコミュニケーションをとるしかなく、聴覚障がい者の多くは手話によるコミュニケーションをとっています。
日本人の聴覚障がい者で手話を用いて会話するのは6万人といわれ、手話に出会う機会が少ないかもしれませんが、簡単な意思疎通ができるようにしておくと良いと思いますよ。
○耳が不自由な方のコミュニケーション方法
耳が不自由な方のコミュニケーション方法は、手話、読唇、筆談の三つになります。
私たちにとって、最も簡単な会話は、読唇で口を動かすことで内容を読み取ってくれるため何も覚える必要性はありません。
私が口の動きだけで何を言っているかわからないように、聴覚障がい者にとっても覚えるのが非常に難しく実際に使用することができるのはごく一部に限られます。
さらに、聴覚障がい者が読唇で内容を理解してくれても、聴覚障がい者は喋ることができないことが多いので、最終的にコミュニケーションをとるために手話や筆談が必要になります。
そこで使用されるのが、手話や筆談になります。
手話や筆談は、読唇よりも圧倒的に使用できる人が多く存在するため、読唇でわからない場合は手話や筆談によって会話することになります。
スムーズな会話をするためには手話の方が良く、筆談は書くのに時間がかかるのでスムーズに行うのが難しいです。
しかし、聴覚障がい者のすべての人が手話をできるというわけではないため筆談の方が良い場合もあります。
だから相手の状況を見て、簡単な手話か筆談を選ぶ必要性があります。
また、手話には地域性が存在することもあるため、本で学んだ手話が伝わらない場合やこちらも読み取ることができない場合もあります。
そのため、難しい手話まで覚えずに簡単な手話を覚えればいいと思います。
○手話は世界共通語ではありません。
手話は世界共通の言葉ではなく、国によって手話は全く違うものになります。
地域によって差があるぐらいですから、他国の人に使用してもほとんどわからないと考えてよく、他国の聴覚障がい者を見かけて助けてあげようと考える際は、手話でなくジェスチャーを使用しましょう。
さらに、手話の本で覚えた簡単な手話を使用するのはいいですが、地域の住民に教えてもらった手話を他の地域で使用すると意味が通じない場合がありますので、高等な手話を使用して相手に伝わらないと感じた時はすぐに筆談に変更した方が良いです。
手話の使用は、あなたとコミュニケーションをする意志があり、仲良くなろうとしていることを伝えるためのものと考えて良いかもしれません。
○筆談の重要性とやり方を覚えておこう!
筆談は、文字を書いて相手に伝えるもので、私たちも日常的に使用しているので手話よりも行いやすいのですが、注意点も存在します。
日常生活で手話を使用する人にとって文字に使用される冗談や省略、特殊な表現方法などは意味が分からないと考えて良いでしょう。
耳が不自由な人と筆談する場合は、語彙力を豊かにするよりもストレートに簡潔に思いを書くことが重要になります。
例えば、断る場合に「こちらでは、出来かねます」と答えると一般的には丁寧で良いですが、意味が分からない場合があります。
丁寧さは抜けますが、「こちらでは、できません」の方が簡潔で伝わりやすいのですね。
丁寧さも大切ですが、臨機応変に対応できることも人間にとっては非常に大切なことになります。
丁寧さと伝わりやすさのバランス見ながら筆談を行いましょう。
後天的に耳が不自由になった場合は、特殊な表現でも理解できる場合もありますが、質問しないと誰も先天的か後天的かわからないので、基本的には筆談は簡潔に述べることが大切です。
また、筆談の文章が長すぎるのも誤解を与えやすくなります。
一般的に使用される手話には、単語は存在しますが、接続詞が存在していません。
そのため、接続詞を多く使用した文章は読みにくい文章であり、伝えたい意味とずれることが多いです。
だから文章はできるだけ短くして、分割して伝えることも大切になります。