2020年までにGDP600兆円を目指している日本!GDPとは一体何?私たちはどうなるの?
日本のGDPは、○○兆円、中国のGDP、○%増加というようなニュースをよく耳にしますが、GDPがわかっていない人も多いのではないでしょうか?
GDPは、日本語訳をすると国内総生産で意味は一定の期間に日本で生み出されてものにどのぐらいの価値がついたかというものです。
これでも良く分からないので、もっと詳しくGDPのことを説明していきます。
○GDPとは一体なんなのか?
GDPは、国内で生産されたものに付加価値がつくことで、例えば私が拾ってきた石を研磨して10円で売ってしまえば10円の価値が追加されたのでGDPが10円増えます。
その石を買った人がパッケージに詰めて誰かが50円で売れば、50円と原価の10円を引いてGDPが40円増えます。
このように商品に価値がついた積み重ねがGDPになり、GDPが高いほど商品価値のあるものが生産されていることになり、お金が回っていることを意味します。
現在では、サービス業のGDPが最も多く、商品を生み出しているわけではありませんが、労働力にお金が払われています。
つまり、GDP600兆円を目指すとは、どんどん価値のある商品を販売しようしているわけです。
○GDPとデフレとインフレ
GDPが高くなるというのは良いことなのですが、ただ単純にGDPが高くなればいいわけではなく、名目GDPと実質GDPの関係性が大事になってきます。
名目GDPは昨年に比べて金額的にどのぐらいの変動があったかを表し、実質GDPは物価の変動を名目GDPから差し引いたものになります。
例えば去年100円の商品を10個売ったとするとGDPは1000円になります。
今年、同じ商品が値上がりで120円になり11個売った時のGDPは名目と実質で違いがあり、名目はそのまま120円が11個なので1320円になりますが、実質の場合は去年と同じ値段で計算し100円かける11個で計算し1100円となります。
このように名目GDPと実質GDPには計算方法に違いがあり、名目GDPの方が実質GDPよりも高い場合は、インフレで実質GDPの方が高い場合はデフレが起きているといえます。
この時、実質GDPが高くデフレであると判断されれば物価が下がり経済が停滞していることになります。
逆に名目GDPが高くインフレ状態であると判断されば好景気であると判断され良い状況であると判断されることになります。
インフレもデフレもあまり良く無いように感じる人もいるかもしれませんが、急激なインフレはダメですが、徐々にインフレを起こすと給料が上がり商品が売れて日本経済が潤って行くのです。
○GDPと一億総活躍社会
GDPを上げるためには、価値のある商品をどんどん作っていかなくてはいけません。
そこで、出てくるのが1億総活躍社会になります。
1億総活躍社会とは、日本人全員で社会を盛り上げていくことでGDPを上げて景気を良くしようという考えになります。
1億人の労働力を使用することで、GDPが上昇しインフレ傾向になり、企業の従業員が足りなくなり求人が増え、賃金を向上させ失業率を低下させることになります。
今、日本は好景気を目指しており、住みよい日本にしようとしているのですね。
○GDPが増えるとどうなるの?
GDPが増えてインフレが起きると政府にどんどんお金が入るようになり、国の経済が潤うことにより公共設備が充実して日本が住みやすくなります。
また、社会福祉が充実するようになり、子どもが生みやすい環境で子育て支援などが進むようになり日本全体が活気づくことになります。
商品や土地価格などの物の価格が上昇しますが、それにともなって給料も上昇しはじめるのであまり環境は変わらないでしょう。
また、輸出量が増えて、日本に大量のお金が入ってくるようになり、日本に富裕層が増えるようになります。
だから、国はGDPを上げようとしているのですね。
では、GDPが増えて給料が上がることを願いながら、働くこととしますか。