そばを通るだけでもかぶれることもあるウルシの木!ウルシにかぶれたときの対処方法を知っとく?!
日本の伝統的な器である漆器は鮮やかな色で好きという人も多いでしょう。
そんな漆器の塗料となっているが漆ですが、ウルシは触れると肌が荒れることで有名です。
とはいっても乾燥させることで、肌荒れの原因となるウルシオールは気化させるので漆器をふれてもウルシかぶれを起こすことはありません。
そんな、ウルシですが日本の多くの山で自生しているので、山に登ってウルシにかぶれることもあります。
山に散歩に行くときには、長袖長ズボンを用意してウルシにかぶれないようにしましょう。
○ウルシに触れると9割の人がかぶれます。
漆の中でアレルギーの原因となるものは、ウルシオールなのですが、漆職人さんは乾燥させる前から触れているので、意外に大丈夫なんじゃないの?と思いますが、一般人の9割はウルシに触れるとかぶれます。
職人さんがウルシにかぶれないのは、ウルシに触れ続けた結果であり、普通は職人の人であっても最初の頃はウルシかぶれたという経験を持っているのです。
ウルシにふれたけど、全くかぶれることがなかったという人は少なく、そんな人は漆職人に向いているといえるかもしれません。
一般的に完成した漆器はかぶれることがありませんが、新品で気化しきれていなかった場合にはかぶれることがあります。
新品の漆器に触ってかぶれた場合は、職人が作ったばかりのものを不運にも選んでしまったと考えましょう。
○ウルシのかぶれやすさには個人差がある?!
ウルシにかぶれるのは一種のアレルギー反応であり、アレルギー反応には個人差があるので、どの程度でかぶれが出るかわかりません。
山において、ウルシでかぶれるのは、たまたま素手で触った木が漆の木だった場合や横を歩いていて、ウルシの木に触れた場合ですが、まれに触れておらず横を通っただけでかぶれる人もいます。
ウルシの横をとっただけで、かぶれる人もいるので、注意する必要があるのです。
肌の露出を避けていれば、たまたまウルシの横をとっても、服がウルシオールから守ってくれるので、かぶれる可能性が低くなります。
だから、夏であろうと山に入るときは、薄着をして入るのはおすすめできません。
ウルシの心配はなくても、山には危険な虫や生き物がおり、とがった木や石があるため、薄着は危険です。
長袖長ズボンは、ウルシに関係なく、山に入る時には推奨される格好になることを覚えておきましょう。
夏は暑いので、しっかりと水分補給して、山のなかでは、熱中症で倒れないように注意をすることも大切です。
○ウルシは必ずしも木になっていない?
私の中の漆のイメージは、傷が入ったつるつるした木なのですが、もちろん自生しているものから、ウルシをとっているわけではないので、木に傷が入っていることはありません。
それどころか、山の漆が私たちのイメージする木になっていないということも多くあるのです。
一般的に私たちが思うウルシは、漆器の塗料を出してくれる木ですが、これはウルシ科の植物の一つであり、広い意味のウルシでは、他の形になることも多いです。
ウルシの一種である「ツタウルシ」は名前の通り、ツタを形成するウルシで、木を形成せずにほかの植物に巻き付いて生活します。
そのため、一見するとウルシではない木であっても、周りにツタウルシが付いていることがあります。
気付かずに触ってしまえば、かぶれとなってしまうのです。
ウルシ科の植物を図鑑で確認したのちに、ウルシに触れないようにする手もありますが、覚えても正確に判断することは難しいので、基本的に不用意に木やつるなどに触れないようにしましょう。
きちんとした装備をして、怪しいものに触れていなければ、かぶれることもありません。
○ウルシにかぶれたときの対処方法
もし、ウルシにふれて肌がかぶれてしまった場合は、病院にいくのがもっとも効果的です。
かゆみを抑える目的で、冷やすのは問題ありませんがこすったり、かいたりすると悪化して、かぶれが広がるので、基本的に冷やす以外は患部に触れないことが対処方法です。
また、夜ですぐに病院に行けない場合は、ステロイド剤があれば塗っておくことで、かゆみをある程度抑えることが可能です。
ウルシかぶれの根本的な治療法はありませんので、塗り薬を塗って痒みが治まるのを待つしかありません。
ウルシは対処を誤るとかぶれが広がったり、触った腕にウルシオールがついてかぶれたりすることもあるので、注意してください。
山に入る際には、しっかりと準備して入り、ウルシにかぶれないようしましょう。