キラキラネームの解消法を知っていますか?名前の読み方を変えるだけなら裁判所に行く必要性はない?!
1990年代から増え始めたと言われているキラキラネームですが、大人になってから困り始めた人が増えているといわれています。
キラキラネームを持っている人で、名前を改名したいと思っている人もいるかもしれませんが、そういった人は、まず、名前の改名ではなく、読みの変更をしてみてはどうでしょうか?
漢字の読みを変更するだけなら、改名よりも簡単に手続きをすることが可能ですよ。
○そもそも漢字の読みは戸籍には示されていない
私たちの名前は戸籍に登録されており、一度登録された名前を簡単に変更することはできなくなっています。
そのため、生まれた時に親が名前を決めて戸籍に登録すると、そこから簡単に改名することはできず、基本的に死ぬまで名前を変更することができません。
しかし、戸籍には名前の漢字は登録されていても、読み方については登録されておらず、読み方は住民票(住民基本台帳)に記されているのです。
戸籍と住民票のどちらの方が効力を持っているかいわれると、戸籍の方が効力を持っているので、名前の漢字を変更するためには、戸籍を変更する必要性があります。
そうなると、裁判を起こして変更しないといけないので、かなり大変になります。
ただ、戸籍には読みが存在しないので、読みを変更する場合には住民票の読みを変えるだけで良く、戸籍の改名よりも簡単に行うことが可能となっているのです。
日本では、名前の読みよりも名前の漢字の方が大切になっているため、読みは自由に決めることができ、多くのキラキラネームが発生しています。
逆に、読みについての縛りは弱いので、漢字は変えるのが難しいのですが、読みついてはかなり自由に変更できると思って良いでしょう。
ただし、頻繁に名前を変更させるのは難しいかもしれないので、住民票の読みを変える場合はきちんと決めてから変えましょう。
○読み方を変えるだけなら役所に行こう!
住民票の読みを変えるためには、まず役所に行って変更の申請書をもらい、提出すると10分程度で変更することが可能であるとされています。
住民票の管理は、市町村によって違うので、場合よっては手続きに時間がかかることもありますが、裁判所にいき漢字を改名してもらうよりも簡単に行うことできます。
なぜ、読みを変えるのかと聞かれた場合は、名前の読みがおかしいからと素直に言っても大丈夫でしょう。
住民票以外で何らかの昔の読みで登録している物があれば変更しておきましょう。
変更しないと住民票と他の登録した物とで、名前の違いが出ることになりますので、注意してください。
読み仮名変更が上手くいく例は、「宇宙」と書いて「アース」と読まされていれば、「そら」に変えることでキラキラネームの度合いが下がります。
また、読みはどんな物でも良いので、どうしても読みが音読み、訓読みにするとおかしくなる場合は、読めないがまともな名前にするのも良いでしょう。
例としては、「光中(ぴかちゅう)」を「ひかり」と読みにすれば、「中」の読みは無くなりましたが、読みとしては、まともになります。
その後、準備をして漢字も改名すれば良いでしょう。
○本当に改名するためには相当な準備が必要になる!
戸籍の漢字を変更するためには、相当な準備が必要となってきます。
一般的に、改名をするためには、すでに改名する予定の名前で数年間生活しておくことが重要になります。
そのため、急に改名したいと思っても急に変更するのは難しく、準備し始めてから裁判所に申請するのに5年以上かかることが多いです。
改名をするためには、基本的に登録氏名を改名予定のものにして、日付がわかる手紙などを、改名した名前で送ってもらうことが大切になります。
キラキラネームは、問題視されているので、改名の許可が下りる可能性が高いかもしれませんが、絶対ではありませんので、前もって準備をしておくことが必要です。
最短で半年で変更できるとも言われていますが、使用期間が長いほど有利になります。
15歳以上から自分で改名を申請することができますが、1度改名申請して却下されると2度目は難しくなるといわれているので、十分に準備してから行うことが重要となってきます。
改名したいと少しでも感じる場合は、友達にお願いして、改名後の名前が書いてある消印のついた手紙を書いてもらっておくと良いでしょう。
同一人物の名前しかない場合は、わざとらしいので、手紙は複数の友人に書いてもらいましょう。
キラキラネームで困っている方は、まずは読みを変更してみてはいかがでしょう。
そして、本当に漢字も改名したければ、準備をしてからですよ。