良く聞くレアメタルやレアアースって一体何なの?レアメタルとレアアースの違いは何?!
レアメタルやレアアースという言葉をテレビなどで聞くことがあるけど、一体何なのかわかっていない人も多くいるのではないでしょうか?
また、レアメタルと対になる言葉で、コモンメタルというものもありますが、コモンメタルとは一体なんなのでしょうか?
日本でも使われている重要なレアメタルとは一体何なのか知ってみませんか?
○レアメタルとコモンメタル
レアメタルは、名前からある程度予想できますが、希少性の高い金属のことで、コモンメタルは、一般の金属ということになります。
レアメタルもコモンメタルも、産業に利用される金属で重要な資源です。
私たちになじみ深いのは、コモンメタルの方で、鉄、銅、アルミニウム、銀、金、などの良く名前を聞く金属のことになります。
ちなみに、コモンメタルは、ベースメタルやメジャーメタルと言われることもあります。
対して、レアメタルは希少性が高いので、あまり目にする機会がなく、名前を聞く機会も少ないです。
レアメタルの中で良く聞くのは、マンガン、バナジウム、ニッケル、チタン、白金(プラチナ)になります。
コモンメタルは、昔から使用されるので、漢字で書けるものが多く、レアメタルはカタカナのものが多いです。白金は漢字で書けますがレアメタルです。
レアメタルは、コモンメタルに比べて、採掘によってとれる量が少ないので、貴重な金属となっています。
また、いろいろな精密機械の部品などに必要な金属であり、レアメタルがないと、生活がガラッと変わるかもしれません。
レアメタルは希少といわれますが、レアメタルは技術的な問題で採掘量は少ないだけで、コモンメタルよりも多く存在している物も多いようです。
○レアメタルとレアアースはどこか違うのか?!
そしてレアメタルと同様にレアアースという言葉も聞いたことがあると思います。
私は、レアメタルとレアアースは同じモノだけど呼び方が違うだけ?!と思っていましたし、違いが分かっていないと言う人も多いと思います。
私の答えは、近かったのですが違いました。レアアースは希少な17種類の金属のことを指しており、17種類はどれもレアメタルの中に含まれている金属になります。
つまり、レアアースとはレアメタルの一部であり、レアメタルの中でも特に希少な物をレアアースと呼んでいるのです。
レアアースは、特に希少な金属なので、日常生活で聞くことが無いとおもいます。
元素番号が小さい方から並べると、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウムの17種類になります。
名前を聞いたことがある金属はあっただろうか?
名前を聞いたことがあっても、滅多に聞かない名前ですよね。
ちなみにレアアースを漢字で書く場合は、希土類元素と書きます。
レアアースは、名前は聞いたことが無くても、私たちの役に立っている元素になります。
○レアアースは一体どんなところに使用されるの?
レアアースは、聞いたことのない金属ですが、気付いていないだけで身近な物に使用されており、磁気ディスクであるDVDやCDにもレアアースが使用されています。
また、最も強力である磁石、ネオジウム磁石もレアアースを利用しており、機械などに使用される磁石をレアアースから作っています。
そのため、強力なモーターを作るためには、レアアースが必ずといっていいほど必要となるのです。
さらに、LEDもレアアースが関係しており、気付いていないだけで、私たちの周りにはレアアースが多く使用されています。
ただ、近年ではレアアースをできるだけで使用しないための研究も進んでいます。
レアアースは、日本ではあまりとれないので、外交問題になった時に値段が急に上がることもあります。
レアアースは貴重で重要ではありますが、あまり使用しない社会になるかもしれません。
これで、テレビでレアメタルが紹介された時に意味がわりますね