カラスは凄く頭がいい?!街中で見かけることがある迷惑なカラスの特徴を知ってみる?!
街中で見かけることも多いカラスですが、非常に頭が良いことで知られ、都市部ではゴミをあさり、農村部では農作物を荒らすことで知られています。
また、一般的に私たちが見るカラスは、ハシブトガラスとハシボソガラスという2種類が存在しており、少しだけですが体格や食性に違いがあります。
一般的に見分け方は、ハシブトガラスはくちばしが太く、ハシボソガラスはくちばしが細くなっています。
ただ、見分ける必要性はそこまでありませんけど・・。
○カラスはどれほどの知能があるの?
カラスは非常に知能が高い生き物であり、その知能は霊長類(サル)に匹敵するともいわれています。
ちなみに、人間も霊長類の一種であり、霊長類の中で最も頭が良いのが人間とされています。
もちろん、人間ほど知能が高いわけではありませんが、鳥類の中でカラスはとびぬけて知能が高いといわれています。
その知能により、公園の水道の蛇口をひねって水を飲んだり、枝を使用して餌を摂ったり、硬い殻に覆われた食べ物は、高いところから落としたり、車に引かせて割って食べたりします。
また、カラスをいじめると、記憶力が非常に高いので、いじめた人を記憶してその人の家の近くに糞をする場合もあるようです。
なんと仲間に知らせて、集団で攻撃を行うこともあり、カラスの知能の高さをうかがうことができます。
○カラス除けもカラスは慣れてくる!
カラスにも天敵などの恐れる物は存在し、カラスを脅かして撃退することは可能なのです。
そのため、カラスを脅かすための製品は多く販売されていますが、常に使用を続けるとカラスは慣れてくるといわれます。
カラス除けでカラスを追い払ったように見えても、カラスは周りから観察して、害がないのかを確認しているのです。
カラス除けは、あくまでカラスを怖がらせて撃退するだけなので、近くで見ているカラスは次第に危険性がないことを理解し始めます。
その結果、カラス除けをしていても、時間が経つとカラスは次第に集まってきます。
カラス除けを観察して、慣れるところも、カラスの頭の良さを示しているのです。
○カラスの見ている世界と私たちの世界は違う?!
人間が色を理解するのは、目の中に存在する錐体細胞が、色の波長を感知してくれているからです。
人間の錐体細胞は3タイプあり、それぞれ違う波長を読み取ることができ、それぞれの差によって色を理解しています。
すべての生物が3タイプの錐体細胞を持っているわけではなく、2タイプや4タイプの錐体細胞を持つ動物が存在します。
では、カラスは何タイプの錐体細胞をもっているかと言うと、4タイプであり、数が違うので人間とカラスが見ている世界は大きく違っています。
1タイプ増えることで、鳥は人間が見ることができない光である紫外線すらも、把握することができています。
より正確な色の判断ができますので、鳥は人間よりも色の判断能力は高いとされます。
しかし、紫外線が見えてしまう力を逆に利用すれば、カラスにはよく見えない物を作ることできるのです。
それが黄色のゴミ袋です。
私たち人間にとっては、紫外線は見えないものですから、紫外線に変化を加えられても、半透明の黄色のゴミ袋ですが、カラスにとっては非常に見にくいゴミ袋になるのです。
もちろん、ただ黄色にしているだけでなく、カラスに見えないにくい加工がしてあります(企業秘密のようですが)。
このように、カラスに全く弱点がないというわけではないのですね。
○カラスは鬱陶しいけど捕獲したり、殺したりしてはいけない!
カラスは、害鳥として知られており、農作物やゴミを荒らししてしまう迷惑な生き物として知られていますが、鬱陶しいからと言って無断と捕獲して処分してはいけません。
もし、無断でカラスを処理すると、鳥獣保護法によって捕獲した人が法律で裁かれてしまう可能性があります。
どんなに鬱陶しくても、個人ではカラスを撃退するしかなく、それ以上のことをしようと考えると、役所に出向いて許可をもらわないといけません。
ちなみに、ロケット花火やエアガンで脅すというものがありますが、こちらもカラスに当たれば、カラスを傷つけていることになるため、鳥獣保護法により処罰されることになるので、注意が必要です。
対策がない場合は役所などに出向いて相談するようにしましょう。
カラスは非常に賢い動物で、対処が難しくなっていますので、よく考えて撃退しましょう。